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「天使の花はしご」(56)

(前のお話55へ) (モクジ君)

 グレンドリン伯爵の愛人の家の前で空を見上げたジュリは、

涙が暖かい流れとなって頬から首筋へと流れていくのをそのままに

暮れゆく空が紫色に沈んでいくのを眺めていました。

 そのとき誰かの気配を感じました。

「もし。あなた、どうかなさったの?」

 聞こえてきたのは、可愛らしいと言う表現がぴったりの声でしたが、

それが自分に掛けられたことに気付きませんでした。

発せられた言葉はジュリが天使だったときと同じく、

吹く風のようにジュリの耳の外側をなでて通り過ぎてしまいました。

 返事のないのを気にする様子もなく、女性はさらに話しかけてきました。

「どこか具合でも……まあ! 足から血が出ているじゃないですか!

今ならすぐに治療が出来ますわ。中へどうぞ」

 言い終わるが早いかジュリの手を取ったので、

そのときになってジュリはやっと、自分に話しかけている女性の顔を見ました。

上下とも白い服に身を包んだその人は、あの日大なべでお湯を運んでいた

人に似ています。

「あの――」

「奥様は慈悲深い方ですからお気になさらないで。

お声を掛けるようにとおっしゃったのも、奥様なんですから。さあどうぞ」

 ジュリは促されるまま亡霊のような足取りで緑の門をくぐりぬけ、

家の中に入りました。

 

(続く57へ)

又新しい方向へ? えめるね、本当はこのお話早く終わりにしたいのね。

でもね、そう思ったときから、天邪鬼発揮してるみたいよ。

だれか、この性格、直し方おせーて。頑固者の天邪鬼。始末悪いよ。

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テーマ : 自作連載ファンタジー小説
ジャンル : 小説・文学

【 rebirh 】生まれ変わる

 

 私は目を閉じた。

ノズル全開で飛び出す細いたくさんの筋が、勢いよく顔に体にぶつかってくる。

目を閉じていてもそのきらめきが見えるようだ。

私は暖かいスコールに打たれているんだと考える。

烈しい流れの中で、生命を癒すマイナスイオン。

 

ここの浴室は朝日がよく入る。

朝日と一緒に銀糸のシャワーを浴びることが好き。

生き甲斐と言ってもいいくらい好き。

だから私は季節に伴って、冬は朝寝坊、夏はやたらと早起きになるのだ。 

私は太陽と暮らしていた。

 

つまらない会話を避けるように黙って消えた男。

不遜な態度のくせに私の目を真っ直ぐに見られなくなった男。

その次に私が選んだのは、

毎日地球を照らすことに飽くことのない、

辛抱という言葉など不要な、大きな存在。

 

やがて私の心に小さな変化が生じた。

原始の不安を感じるようになったのだ。

太古、恐竜の咆哮に怯えたり、地面に影を落す怪鳥に恐れをなした時代。

人類は常に生命の危機を感じて生きていた。

曇った大地には、忍び寄る影が映らない。

雨の音が危険な足音を消し、足跡を消し、

世界は恐ろしい罠で満ちる。

 

朝からどんよりとした曇り空。

そんな日は外出も出来ず、

部屋でひざを抱えて独りで震えて過ごすようになった。

太陽の光が浴室に満ちるのを、

ただひたすらに願い請う。

 

ある日四日ぶりに顔を出した太陽は、

夕焼けの空と一緒にあっという間に消えた。

またある時の太陽は、分厚い雲が薄れたほんの短い一時間、

大きな笑顔の気配を感じさせるだけで帰ってしまった。

 

もっと私を暖めて!

光を当てて輝かせて!

お願いだから、独りにしないで!

 

気が付いたら、浴室に座り込んで泣いていた。

シャワーのコックを勢いよく押し上げると、冷たい水が出て私は悲鳴を上げて、

「バカッ!」と言った。

何日も着続けたパジャマが濡れて、

まるで濡れネズミのようだと思ったけれど、

濡れたネズミどころか、生きたネズミさえこの目で見たことがない。

そう思ったらちょっとだけ笑えた。

浴室の窓を開けてみた。

都会の空気に原始の森の匂いをかぎたくて…・・・。

でも曇った空からは灰色の煙った匂いしかしてこなかった。

 

あ。

姿を見せない飛行機の音。

雲の上には太陽があることに、今初めて気付いたように

私は息が粗くなった。

私は楽な姿勢になるように、窓枠に体重を預けてみた。

それは、ちょっとしたバランスの崩れといった感じで、

私の足が床から離れた。

  

地球とひとつになるんだと思った。

私は生まれ変わるの。

ほら、大地が近付く。

恐竜の吼える声が聞こえる。

火山が爆発するまえの、地鳴りのように、

それは私の中から聞こえる。

もうすぐ、あなたに会える――。

 

【終わり】

 

@@@

はううー。これ当然フィクション。お題であと11個あるのね。

書き始めたと気はもっと現実的な、希望溢れるもののはずだったのに、

なんで?

えめるの深層心理はこうやって、天邪鬼で予想と全く違うものを書かせるんだよね。

たしけてー。

次回は「ちょいす。」いつ書くかは謎。

天使のお話ちょっと疲れたので、気晴らしに変なの書きました。

んじゃねー。

テーマ : ショート・ストーリー
ジャンル : 小説・文学

「天使の花はしご」(55)

(前のお話54へ) (モクジ君)

 ジュリはうつむきつま先を見ながら、ただそこに道があるからいう

感じで歩いていました。やがてある家の前に来たとき、突如として顔を上げ、

瞳を輝かせて立ち止まりました。でもそれは喜びではなく、

古い墓の前で親の亡霊に出会ったような顔でした。

 小さいけれど瀟洒なつくりの家はツタが門扉に絡まって、中の様子をほどよく隠しています。

それは、生まれ出ることなくこの世を去った小さなタマシイを、

ジュリが苦労の末にやっと見つけ出して天国に送った、グレンドリン伯爵の愛人の家でした。

(あの人は、どうしているんだろう。)

 フィズよりも少し年上に見えた、けれどまだ少女と言ってもいい可憐な女性でした。

ジュリは、緑の葉の隙間から見え隠れするレンガの奥を見透かそうとして眼を凝らし、

すぐに自分の愚かさに気がついて視線を逸らしました。

くちびるに笑いが込み上げ、それはすぐに哀しみに取って代わり、

そこで初めてジュリは、天を仰ぎました。

(翼が無いなら、記憶も失くしてしまえばよかった……

天国のお父様、どうしてこんな仕打ちをわたしに与えるのですか……なぜ?)

 人間の身体は、天使の記憶を持ったまま、新しい感情を手に入れつつありました。

不満という、人間らしい感情を。

 

(続く56へ)


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ちょいす。

【 choice 】

 

 俺は思うんだ。

手相は神様がくれた人生の大まかな設計図だって。

大まかな、ってところが重要なんだ。

 決定じゃない、そこには選択の余地が大いに残されているってこと。

人生どっちに転ぶかなんて、実際やってみなけりゃ分からないだろ?

そうであってこそ生きる望みが出てくるってものだ。

そして最後死ぬときになって初めて、自分が作り上げた「人生」という作品を、

離れたところから眺められる、そういうものじゃないだろうか。

だから、始めの(或いは最後の時までそうだと思っていた)予想とは、全く違うものが

出来上がっていたということも、大いにありえるわけだ。

 

 あれは確か小学校3、4年生の頃。野球仲間と遊んでいるとき、

誰かの母親が、みんなの手相を見てやるといった。

順番がまわってきて言われた。あなたは家庭運に恵まれない、子供のころから苦労する、

結婚は2回で子供は2人。病気をして、寿命は40歳くらいまで。

そのあと反対側の手を見て、「あら、生命線、こっちに長いのがあるから大丈夫。

60歳くらいまで生きるわよ」とか言ったっけ。

 一緒にいた他の仲間も見てもらっていたが、みんなもっとマシな内容だったと思う。

俺だけが、ロクな人生を歩めない上に早死にすると言われて面白くなかったけど、

当事の俺は、放課後に空き地で野球が出来れば、充分に幸せだった。

それに「どうせ母ちゃんの占いなんて、当たりっこない」と馬鹿にした気持ちがあったから、

その事は単に、ちょっとした不愉快な出来事ではあったが、

それを気にすることもなかった。

  

 商社マンの家庭に育った俺はその頃から、常に勝ち続けることを強いられていた。

そんな周りに反感を感じながらも、何とか適当に上手くやっていたが、

進学校といわれた高校に入ったのを期に、

いつしか野球への夢は、淡く果かないものへと変わってしまった。

 MMMMMMMMMMMMMMM

 高校2年のある日、塾をサボって土手を自転車で走っていると、

子犬の鳴き声がして、河の向こう岸近くをダンボールが流れているのが見えた。

俺はちょっとした好奇心で、そいつに並んでゆっくり自転車を走らせた。

 捨てられた子犬はこの先、水を含んで重くなったダンボールが沈んだとき、

溺れて死ぬんだろうなと思った。

助けるつもりなどない。ただ、そのみすぼらしい箱舟に載せられた

小さな生き物のに対する、単純で残酷な好奇心だけだった。

 子犬はそのうち鳴き疲れたのか、箱の中が静かになった。

少し行った先に、橋が見えた。先回りして自転車から降り、箱を振り向くと、

時々ゴミにでも引っかかるのか、ゆっくりと向きを変えながらも

順調にこっちに向かってくる。よし、その調子だ。

 やがて箱の中に茶色いものが見てきた。子犬は箱の底で横倒れになっているようだ。

まわりに誰もいないのを確かめてから、かすれた声で呼びかけてみた。

箱の中で動く様子は無い。

まさか死んだんじゃないよな? 急に不安になった。

 河の流れは静かで、ひばりが何所かで仕切りと鳴いているのが聞こえる。

ここから水面まで悠に10メートルはありそうだ。

箱が近付き真上から見ても、息をしているかどうかは分からなかった。

再び自転車に飛び乗り、反対側に渡って土手から追跡を開始しようとしたが、

草むらに邪魔されてこちら側のちょうどダンボ-ルが流れてくる辺りが

俺はアイツを本気で

なんだ眠っちゃったのか、さっきまで恐怖と不安で泣き喚いていたくせに。

子犬がせめてつかの間の眠りの中では幸せであって欲しいと

願っている自分に気がつき、なんだか滑稽に思えた。

しかもその子犬を、気の毒というよりも少しだけ羨ましくさえ思っていた。

そして急に思い出したんだ。あの占いのことを。

 

 

 

 

  

大人の価値観なんかクソ食らえ!

俺はやりたい事だけやっていたいんだ!

色んな仕事を転々としながら、

野球への夢は捨てきれず、夜中、下宿先の庭で素振りをしていたら、

近所の

自分勝手な生き方を自由だと勘違いしていた。

二十一歳のとき知り合った男

最初はただバッグを預かって欲しいと頼まれただけだったが、

三日後取りに来たとき、三万円置いていった。

野球への夢も捨てられず、

社会の片隅でひっそりと、というお決まりの人生だった。

どうにか心の傷を癒してくれる素晴らしい相手を見つけることが出来たし、

子供はまだ1人しかいないが、もう1人欲しいという気持ちは残っている。

折り返し地点だな、そう思ったとき、急に思い出したんだ。

あのときの言葉を。俺の命はもう

 あれから長い年月が過ぎた。

不惑の2文字を前にして、ふと自分の人生を振り返ってみたくなった。

 ところで、子供のころの記憶ってのは意外としぶとく残っているものらしい。

テーマ : ショート・ストーリー
ジャンル : 小説・文学

素朴な疑問ニャね。

にゃほー。ちょっと一言。

「自動下書き機能」ってついてるのよね。

でもねー。

タイトルとかテーマが残ってるのはいいけど、

肝心の本文が残らないんですけどぉ??

ねえ。なにそれ?

全く意味がわからなくって。

もうずっと不思議だなって思っているのよ。

だからってお客様相談窓口?あるの?あるのねどこかに。

あるはずなんだ。きっとすぐ分かるから教えてくれなくてもいいし、

この機能を信じたばかりに辛い目に会ったことがあるから、

もう全く期待していないけど。

しかも自動下書き機能が働くのが初回だけだってのは、

この前初めて知ったしね。うはー。

 

マジ。

本文が残らないって、なんなの?

私の間違いなの?

設定の仕方があるの?

なんか、タイトルだけ書いて、残っちゃってるときがあると、

この中途半端な機能に、ムッと来るわけじゃないけど、

んぁ? ッて思うのよ。

期待していなかったお土産もらっちゃって、

しかもそれが賞味期限切れてたくらいの中途半端さって言えばいいのかしら?

知ってるわよー。使わない設定に出来ることくらいー。

でもそういう問題じゃないのっ。

私にとって意味のない機能ってことが気になるわけ。

どういう利点があるの? 本文残らないのにさ。

 

あ。ヤダニャー。べつに、おこってるんじゃないのよ。

ブログ消さないでねー、えふしーつーさん。

たんなるオネコのたわごとよー。

花粉富んでるせいで、ちょっと変なだけー。

じゃあねー。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : 日記

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えめる。

Author:えめる。
ネコの心のえめる。です。
同じ名前の人がいつの間にか
チラホラいるようなので
。を付けました

ねこ人間のプロトタイプ
品質最低で^・ω・^すまんね。
いちおう言っとくけど
永遠の22歳ニャからね。
ハートがっ。


ちなみに脳内は5才くらい
ほんとすまんね。

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