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天使の花はしご(5)

いらっしゃい。どうぞ座って。お話の続き、しますね。

前回のお話で天使は、どうやら何かを集めに、地上に降りてきているようでした。

それって何かな?それに、フィズは天国に行くのかな。

天使は、月夜の空を飛びながら町の灯りを眺めていました。

「あと一こ、あと一こ……」

そのとき、町のはずれで、ひときわ大きく輝くものが。

「あ、みっけ!」

天使は背中の羽根を大きく伸ばして、

すうーっと降りていきます。

  

目指すのは、人間が死ぬときに天に向かって放たれた

<最後の審判>の光。

その人間のタマシイの価値が、光となって、

タマシイの受け渡し人である天使たちに、示されているのです。

    

近づくにつれ、天使の顔が、いっそう明るく輝きだしました。

「これはかなり高級なタマシイだわっ」

 

天使が目をこらすと、部屋の中の様子が透けて見えました。

そこでは、町のみんなから愛された一人の老牧師が、

粗末なベッドに横たわり、たくさんの人に取り囲まれています。

足元にひざまずいた中年の女の人が、

老牧師の痩せ衰えた足に、泣きながらくちずけをしたようでした。

 

天使は壁を通り抜けて中へ入っていきました。

老牧師のタマシイはすでに体から抜け出し、

天井のすみで行き先を失って

静かに部屋のようすを見降ろしているのでした。

タマシイの大きな光に照らされて

部屋もひとびとの顔も、すべてが輝いて見えます。

でも、その輝きも天使の姿も、そこにいる人たちには、見えていないのでした。

 

天使は大事そうに取り出した小さなガラス玉を、そっと開けました。

眩しさを感じさせないその不思議な光が、みずから近づき、

すうっと中に吸い込まれて、

小さな光の玉になりました。

「これでよしっと」

天使がほっとして視線を下に移すと、

一人の人間が泣きはらした目で、こっちを見つめていました。

それはフィズでした。

(やはりつづく) 

今回はここまで。また読みにきてね

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テーマ : 自作小説(ファンタジー)
ジャンル : 小説・文学

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Re:「ぶろぐひろば」さんへ

> 貴サイトを拝見させていただき、是非当サイトに参加いただきたいと思いコメントさせていただきました。
なんともったいないお言葉を戴きまして、恐縮です。
お誘いに乗りたいところですが、まだはじめたばかりで、
よく分からない事ばかり。
このブログが、もっとしっかり成長するまでは、
しばらくこのまま様子を見ようと考えております。
ランキングへのお誘い、本当に嬉しかったです。
いつかこちらから「ぶろぐひろば」さんに登録をお願いできるようになるまで、
このブログを続けられるようにとの目標を持つことが出来ました。
ありがとうございます。

突然申し訳ありません。
ブログランキング「ぶろぐひろば」です。
http://bloghiroba.com/blog/
貴サイトを拝見させていただき、是非当サイトに参加いただきたいと思いコメントさせていただきました。
もしよろしければ、ご検討くださいませ。
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えめる。

Author:えめる。
ネコの心のえめる。です。
同じ名前の人がいつの間にか
チラホラいるようなので
。を付けました

ねこ人間のプロトタイプ
品質最低で^・ω・^すまんね。
いちおう言っとくけど
永遠の22歳ニャからね。
ハートがっ。


ちなみに脳内は5才くらい
ほんとすまんね。

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