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「天使の花はしご」(28)

トマトジュースだと思って買ってきたのが、セロリ入り野菜ジュースだったときの、

ちょっとしたガッカリ感。でも体にいいと思って飲むよ。レモンを絞るのが重要なの。

でも今日はね、フレッシュバナナミルクをどうぞ。

ねぇ。ミキサーって、うるさいよね。

(前のお話27へ)

「どうやら頑固者のタマシイが来たようじゃ」

「わしはちょっと行ってくるわい。お前さんはそれを飲んで、この部屋で待っていなさい」

「う、うん……いってらっしゃい」

ギアド老人は、弓をそっと壁に掛けなおすと、

軽いとも重いともいえない足取りで部屋を出て行きました。

ひとりになった天使は、手渡されたお椀のスープをゆっくりと飲みながら、

弓を眺めました。

 

かつての輝きを失ってもなお、主人の手元に残っているそれは、

長年連れ添った相棒のような、または年老いた忠実なしもべのようでもあり、

ゆらゆらとした影をつくるその姿は、幸せそうでありながらどことなく寂しげに見えました。

その弓が矢を放つことは二度とないでしょう。

 

壁にゆらゆらと映る影を不思議な気持ちで眺めているうちに、

天使は突然ハッと緊張しました。

誰かの声が聞こえたような気がしたのです。

誰もいない部屋を見回すうちに、天使の目はテーブルの上のランプに釘付けになりました。

揺らめく炎の中に、うっすらと灰色の、丸いものが見えます。

天に昇るタマシイは透明感のある銀色で、その輝き方は均一ですが、

地獄に堕ちるものは輝きを失って天使の目には見えなくなります。

それが、炎のおかげでうっすらとその姿を見せていたのでした。

このタマシイはグリモア様の捌きによって、この炎を与えられたのでしょうか。

 

天使はベッドからテーブルの上に移動して、ちらちらと燃える姿を見つめ、

囁くように言いました。

「あなたはどうしてここにいるの?」

  

(次のお話29へ)

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テーマ : 自作小説(ファンタジー)
ジャンル : 小説・文学

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非公開コメント

>>んぐたーん

 おおっ! お仕事サボって読んでくれてサンキュウッ!
あ?^・▽・^

んーんーんー? ねるねるねるねっていうへんなお菓子があったにゃなー。
練ったというか、書き終わったと思ったら、エラーで全部消えちゃったり、
自分で変なボタン押して消しちゃったり、もう泣きそうになりながら
根性で書いたところのことかニャ。
確かに3回目ともなれば、前のお話の矛盾点にも気が付きましたし、
練られてるよーッとぉってもぉっ!!

ってコトは、いいお話を書きたいえめるとしては、
書き直して三度目の正直が必須条件!!
ΣΣΣ^ο▽ο^ いやにゃーーーっ!!

>>チャンさーん

 あはー。ほめられたー。^>ω<^
えめるは誉められて伸びるネコですゆえ、
そう言って頂けるとまた頑張れますニャ。
ありがとですニャ。
お世辞でいいから、どんどん誉めてくだされっ! あ??これだめ??

じつは今回は、あまり上手くかけなかったニャ。
同じフレーズくり返しちゃってるじゃないのぉ……あうあうー。
でも、いいと思ってもらえる部分が一つあったなんて、
本当に、教えてくれてありがとう。

よっしゃ、追いついたぜ~(・∀・)

しかしギアド老人の、ガラの泉の話は凄いね。じっくり練られた緻密さを感じたよ。

相変わらずえめるんの細かな描写も冴えてるし。
冴えてるけど、どここ柔らか。そこが好きだぜ~(◎∀◎)

No title

ゆらゆらとした影をつくるその姿は・・・
 ⇒ こんな素敵なフレーズを考え出したいのですが、なかなか思い浮かびません(;~∧~;)ヾ
えめるさま⇒ほめるさま

炎と魂 オーバーラップします
それもゆらゆらとね・・・。
sidetitleこういうものですsidetitle

えめる。

Author:えめる。
ネコの心のえめる。です。
同じ名前の人がいつの間にか
チラホラいるようなので
。を付けました

ねこ人間のプロトタイプ
品質最低で^・ω・^すまんね。
いちおう言っとくけど
永遠の22歳ニャからね。
ハートがっ。


ちなみに脳内は5才くらい
ほんとすまんね。

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