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「天使の花はしご」(44)

(前のお話43へ) (モクジ君)

 天使はグリモアの言葉を思いだしていました。

《無事に帰りたければ、決して口から、はなさぬように》

 空気の小部屋に水が染み出してきました。

グリフォンの意識が天使に集中しすぎて、空気の層への魔力が薄れているのです。

天使は足元が濡れているのに気づき、羽根を引き抜かなくてはならないのを知りました。

 でも今はそれどころではありません。グリフォンの手を追い払うので精一杯です。

なぜこうもグリフォンが腰布に執着するのか――腰布の下にあるものに

何の意味があるのか、天使にはさっぱり分かりません。

でも、さっき一瞬浮かび上がった男女の姿に、何か関係しているような気がするのでした。

《無事に帰りたければ――》

(それなのにグリモア様はなぜこんな目にあわせるの……)

『あなた、何を怖がっているの? フフフッ』

 グリフォンの笑った口からあまい香りがして、天使に強い陶酔感がやってくると、

再び目の前に、フィズの顔が浮かび上がりました

抵抗する力が弱まった隙を突いて、グリフォンが鋭い爪で布を一気に引き裂きました。

 【この下は、18禁じゃないはずです;;;が;;;ご意見・ご感想くれる?】

 

 

 

 

彼女の右手が天使のからだをつかみます。

(!!……) 天使は全身が痺れて動けなくなりました。

『さあ。声を出していいのよ。思ったことを口に出して言いなさい。叫びたければ叫びなさい』

 グリモアの言葉が頭の中でくり返されました。

《――決して口からはなさぬように》

(はなしてはいけない、って……)

『ねえ。どんな気持ちなのか、聞かせてちょうだい』

グリフォンの手に力が込められ、天使は息が詰まるような衝動を覚えました。

『さあ、お前はもう、私のもの――』

 グリフォンの深いため息が顔にかかり、天使はまた、すべてがどうでもいいような気になりました。

『ほら。どんな気持ちがするの――』

 天使は何かを叫びだしたい気持ちになりましたが、そのときハッとひらめいたのです。

(羽根じゃなくて、もしかして言葉?)

 グリフォンの表情が一瞬険しくなりました。天使の思考を読み取ったのです。

天使は今度は、グリフォンの吐き出す息から、顔をそむけて逃げました。

そうです、天使はやっと彼女の吐き出す息が、幻影を見せていることに気がついたのでした。

『あら。生意気』 冷たく低い声でした。

グリフォンが立て続けに息を吹きかけようと迫ってきましたが、

天使は二度三度とそれをかわすうちに、だんだん意識がはっきりしてくるのでした。

 そして何度目かの攻撃をさけようと顔をあげたとき、

頭上に小さな光の点があることに気がつきました。地上の光に違いありません。

天使は相手の翼に腕を伸ばして、つかんだだけの羽根を、一気に引き抜きました。

『あっ! 何をするの、痛いじゃないの』

 その声はもう、天使にやさしい陶酔感を与えるものではなく、

低いくぐもった声に変わっていました。

顔もだんだん長くなって、鼻筋が太く大きくなっていました。

 

(次のお話45へ)

えめる、頭痛くなっちゃった。

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テーマ : 自作連載ファンタジー小説
ジャンル : 小説・文学

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非公開コメント

おへんじー

グリフォンは天の馬。いろんな魔力だって持ってるのよ。
多分ね。それにグリモアの使いだし。
まかされた以上、任務を遂行しさえすれば、後は自由なんです。
きっと。
うああーおっかにゃいっ。

あ?えめるは誘惑されるんじゃなくて、するほうだニャし(笑)
誘惑なんかに負けない強くて正しい精神だニャ。まじ。
だからかえって安心してオフザケも言えると思いますた。








>>おまけー。みなさま。

ほんとにねー。なんか皆様、誤解がちみっとあるようだけど、
えめるもの凄く地味な性格なのよー。じみじみしてんのー。
年末年始だってこのお部屋にこもりっきりよー、泣く。
またかぜひいちゃってたし。泣く泣く。
栗きんとん結局年末以来食べてないし。くそっ。泣く泣く泣く。

そりゃあさ、モテ期って誰だってあるわよね。
えめるもあったんだからねっ。とっくに終わった……。
でも、全然そういう時に心動いた人はいなかった。
バカなのよっ。いいのっ。
そういうのは私の心が決めるんだもの。決めてきたんだものっ。
ここで楽しくオフザケが出来るようになったのって、
すごい進歩なんだからっ。
だからね。どんどん誘惑してきていいのよー。うししっ。
片端から切って投げてあげるわよー(笑)

マジ今年は文章のお勉強なんだからっ。
^-ω-^←まじめな顔してるつもりのネコ
んじゃ、これから図書館にいって、DVDでもみてこよっかなー。

おいっ、本を借りるんじゃなかったのかっって突っ込んでくれた人、
ありがとーっ。ちゅ。^vзv^
今たたき落したひとー。
今月一杯おやつ抜きだからねッ!

んで、このコメント読む人って、何人いるわけ?????
んじゃねー。
ねえ。これって、何の言い訳なの? だれかおせーて?

No title

グリフォンの吐き出す息・・・
 ⇒ なんとなんと!!
グリフォンは桃色吐息だったのですか!?
亜麻色の声か・・妖しき吐息か・・・
えめるさまも魂を盗られないように、気をつけて~(^o^)v^

おへんじー

>>んぐたーん

あー。なんかね。うれすいよ。ホッとした。はいにゃ~。えーん。
んじゃ、もう照れ隠ししないで照れたまんまにするニャ。あ?

文学と言うような高尚なもんじゃニャイけどね、
でも、なんだかとっても元気出たよ。ありがと。
さすらいの詩人「銀色んぐたん」に誉められたんだもんね。あは。

あっぱれ。いや~、あっぱれ(・∀・)

えめるん、まったく気にしなくて大丈夫。
毎度の照れ隠し(爆)も、無くても大丈夫。

とても素敵な、レベルの高い文学作品だよ(◎∀◎)

天使はあまりに純粋がゆえ、グリフォンの誘いに違和感を感じて恐れる辺り、
『凄い』の一言だよ~。

あ、もちろんワタクシも男だから?かなりドキドキピクピクはするけれども、w
それもえめるんの表現力が素晴らしいからだと受け取って欲しいのう(・∀・)

おへんじー

あ?>>チャ〇さーん

は?どこをどう秘密にするのさー??(笑)
よった勢いが血をみることにはならないと思いますが、ま、お気をつけ下され。
妄想は自由ですからニャ。
チャ〇サンの妄想が何かは知りませぬが、
どうぞ神のご加護がありますように~。^・ω・^あ?

ところで秘密って、しっかり公開コメントですが、ああ。お返事を秘密にすんの? 
やだよ(笑)読めないじゃん。
ん?
とにかく、無事にお帰りくださいニャねー。
お忙しい中、読んでいただき感謝ニャよー。

ふうむ
くぐもった声に
陶酔しちゃった(*´ο`*)=3
そんな…陶酔はいけないことなの?
酔っばあの戯言でした
えめるさま
電車の中で
フラフラ
フワフワなのです
フニフニッ
私は誰でしょう
このコメント秘コメでよろしく
酔うと何を言うやら…!(゜O゜)!
フニフニッ(;~∧~;)

おへんじー

>>いき♂さーん

え、だいじょぶですかにゃっ、よかったですっ、ありがとー。
^‐▽‐^はひゅー。

あまりにも無粋な文章なんで、読んでいただくのもなんだか申し訳ないくらいなんですけど……。

自分でも、読み返すと恥ずかしさが込み上げて、
一瞬気が遠くなりました。誰かえめるに息を吹きかけたの?(笑)
んで、頭痛くてふうふうしてます。
紅茶飲んで少し落ち着きました。まったくお恥ずかしい限り……。

No title

大丈夫だお^^
実のところR18か否かって、明確な線引きがないのが現状。
明らかな性交渉に至る記述がない場合は、個人ブログの場合は管理人の自己判断に依るところが大きい。
逆に、明らかな性描写があるのにR18であることを明示していないブログは、場合によってはそのブログサービスから注意なりアカウント削除なりの対応が行われる場合がある。

えめるんの文章については全く問題なしw
sidetitleこういうものですsidetitle

えめる。

Author:えめる。
ネコの心のえめる。です。
同じ名前の人がいつの間にか
チラホラいるようなので
。を付けました

ねこ人間のプロトタイプ
品質最低で^・ω・^すまんね。
いちおう言っとくけど
永遠の22歳ニャからね。
ハートがっ。


ちなみに脳内は5才くらい
ほんとすまんね。

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