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「天使の花はしご」(60)

(前のお話59へ) (モクジ君) 
 
 ジョアンナは、夜中にのどの渇きを覚えて、目を覚ましました。
 枕元に置いてある水を飲んで一息ついたとき、どこからか唸るような声が聞こえ、
彼女は驚いてコップを床に落しました。
「奥様、如何なさいましたか?」控えの間で目を覚ました看護婦が
眠そうな声で訪ねたとき、また低い声がしました。
「ジャンさんのお部屋からだと思うの。ちょっと様子を見に行きましょう」
「それなら私が。奥様はどうぞ、このままここで休んでいて下さい。お体に触りますわ」
 そういうと気丈な彼女はガウンを着ながら、ドアに向かいました。
 
「もし、どうなさいましたの、大丈夫ですか、もし」
 返事の変わりにうなされるような声が聞こえてきました。
看護婦がドアを押すと、すっと開き、ジャン(ジュリ)がベッドの上で荒い息をしているのでした。
急いで近寄り額に手をやると、火のように熱いのです。
「まぁ、大変だわ」
 
 看護婦が、何か手がかりはないかと布団をめくるとすぐに、
あごの下にいくつかの赤い発疹があるのが見えました。
彼女は突然はっとして、それからシャツの襟元を恐るおそる覗き込むと、
思ったとおり小さな傷跡が見つかったのです。
この症状は、ここ二・三ヶ月のあいだ診療所や往診先で
彼女が医師と共に治療に当たった毒グモに違いありません。
叫びだしそうな口を両手で覆い、静かに足下を確認しながら、ドアへと引き返すと、
すぐにドアを閉めました。
 ジャンの身体には、フィズの庭で毒グモに噛まれたときの毒が、まだ残っていたのですが、
看護婦は、この部屋に毒グモがいると思いこんでしまったのでした。
 
(続く61へ)
 
うはー。看護婦さん、勘違いしちゃった。どうするの?こんな夜中に……
そりゃあもう、大変なあ騒ぎなの?
まるで落ちつかないよ、こういう展開って……。
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テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

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お返事。んぐたんへ。

んにゃー。読んでいただきかんしゃ感激でございますのねー。

目指せ100話!……いや、言ってみただけだけどね。
おかげさまで、続いていますのニャ。ありがと。

ああっ。オニヨメさんも看護師さん。ダイジョブ。
このおはなしの人、いい人だからっ。多分。
天邪鬼深層心理が出てこなければね。

NoTitle

おおお…60話達成!(◎∀◎)

前回の悪夢でうなされてたのかと思ったら…
そっか、あの毒蜘蛛の毒がまだ残ってたのかー!
あの毒は、最初もこんな夢を見せてたもんね…うんうん。

看護婦よ、適切な診断してくれ~(T∀T;)

お返事。心温ちゃんへ。

ああぅ。いつのまにか60個も書いてますね。

毒グモに出会ったことのない生活。
日本は確かに安全ですね。

でも、最近は心の病気が危険な感じかニャ。
無理心中、子供を虐待しさせてしまう親、
介護に疲れてとか、DVなど、
不安な世の中の象徴ともいうべき事件が続発。
なんでもかんでも自己責任といわれ、
救いを求めることも出来ずに苦しむ人もおいと聞きます。

なんか、嫌な国日本にならないで……と思うのね。
大げさでしょうか……?

No title

おおう、もう60話ですかな。早いにゃ。

毒グモって怖いですぅ。いても多分気付かないだろし。

そう考えると日本って安全だにゃ。
sidetitleこういうものですsidetitle

えめる。

Author:えめる。
ネコの心のえめる。です。
同じ名前の人がいつの間にか
チラホラいるようなので
。を付けました

ねこ人間のプロトタイプ
品質最低で^・ω・^すまんね。
いちおう言っとくけど
永遠の22歳ニャからね。
ハートがっ。


ちなみに脳内は5才くらい
ほんとすまんね。

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