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天使の花はしご(4)

               ここはお話の部屋です。         前のお話(3)

すこしだけ、耳を澄ませてください。

ほら、かすかに聞こえるでしょう。

天使の羽根の、はばたく音が……。

お月様の明るい夜空を、

何かが飛んでいます。

羽ばたくたびに、

ガラスのような透明できらきらしたものが

月の光を受けながら、辺りに広がっていきます。

フクロウが、それを見て驚いたのか、

遠くの空でホオーと鳴きました。

「よしっ。このへんでいいわ」

小さな天使はそういうと、背中の力をすこし弱め、

くるくるとらせんを描きながら、地面に降り立ちました。

 

下のほうに、町の明かりがちらちら見えます。

足元を柔らかな草がそっとくすぐりました。

そう、そこは、昼間汗をかきながら花ぐさりを編んだあの丘です。

たった一人で、こんな寂しい場所に来て、

天使はいったい、何をするのでしょうか。

 

「ねえ。わたしの大切なウサギさん。

天国のおとう様に伝えるの。

お父様は神様に。神様はお空にいらっしゃるから

宇宙にむかってこういうの。

じゃむジャムちょこなむえめらんま。」

  

何だかおかしな呪文ですね。

でも、天使はいたって真面目な顔でそれを二回となえました。

「……えめらんまっ!」

するといつの間にか、

天使と同じ大きさのウサギが立っていました。

天使から何か光るものを受け取ると、

またすうっと透明になって消えていきました。 

 

「またあしたね。うさぎさん」

天使はそこに立ったまま、しばらくお月様を見ていました。

「はぁっ。これでよっつ。残りはあと一つね」

昼間は汗ばんだ丘の空気も、

この時間には冷たくなって

天使の羽根をふるわせます。

「んー。なんだか背中がひるひるするう」

寒い経験なんて、天国ではしたことがなかったので、

なんとも不思議な感想をいいながら、

天使は軽く助走をつけて、

ふわりと浮かび上がりました。

(つづくの)

なんだかどうなる? 

天使の花はしご(5) ←もうひとついってみる?

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テーマ : 自作小説(ファンタジー)
ジャンル : 小説・文学

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えめる。

Author:えめる。
ネコの心のえめる。です。
同じ名前の人がいつの間にか
チラホラいるようなので
。を付けました

ねこ人間のプロトタイプ
品質最低で^・ω・^すまんね。
いちおう言っとくけど
永遠の22歳ニャからね。
ハートがっ。


ちなみに脳内は5才くらい
ほんとすまんね。

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